Tibet情報(2008年11月現在)

1 正規ルート(政府公認)で行く場合


 今現在外国人は成都や西安の旅行会社で入境許可書を取得し、チベットでの旅行行程をすべてガイドを雇い
 手配しなくては ならない。それがすべて整ってないとラサ行きの航空券や青蔵鉄道の切符を購入できない。
 
※私たちが成都の旅行会社で確認した料金
  (ラサに入りネパールの国境まで行く8日間のツアー。ツアーメンバーは2人でも4人でもガイド1人、車1台の
   為4人集めたほうが割安になります。チベットのどの都市に行くかで料金は変わるので、参考までに・・・)
  青蔵鉄道 硬臥(2等寝台)  700元[約10,220円]
  ツアー料金    2人グループー5250元/人[約76,650円]
           4人グループー3600元/人[約52,560円]
    ※ツアー料金に含まれるもの
     入境許可書、ラサでのホテル代、ガイド代、ラサからネパール国境までの交通費
           含まれないもの(食事代、ラサ以外の都市でのホテル代、寺などの入館料) 

2 闇ルートで行く場合

 2008年3月の暴動以来チベット旅行は難しくなっています。
 バックパッカーの間では有名だった闇バスでのチベット入りはほぼ不可能。入境許可書だけの取得も不可能。
 青蔵鉄道の始発駅の成都駅では公安が沢山いて、外国人は厳しくパスポートと入境許可書のチェックを受ける為
 中国人のふりして電車に乗り込む事も、ラサまでの切符をを買う事も難しい。 
 私たちが成都で集めた情報によると次の2つが現在可能な闇ルートです。



 @広元駅(成都から電車で6時間の田舎町)は田舎なので外国人はほとんどいなく、入境許可書やツアーの手配
  をしていない外国人はチケット買うことが出来ないことを知らない。その為広元駅でラサ行きのチケットを
  買ってそのまま乗り込む。
  広元駅からのラサ行きの電車の発車時間は夜中の1:30の為電車に乗り込む時のチェックもほとんどない。

 

 A成都からゴルムド駅(チベットへの入り口で、外国人が許可書なしに行ける町。)までのチケットを買い、
  ラサ行きの電車に乗り込む。入境許可書を見せろと言われたら、ゴルムドまでしかいかないから入境許可書は
  いらない。と伝える。
  電車の中で、ゴルムド駅に近づいたら乗客の中の中国人に頼んで、ゴルムドまでの切符をラサまでに延長して
  もらう。
  ※この場合硬座(寝台ではなく、座って乗る座席)の切符を買う。
   硬臥(寝台)だと車掌が誰がどこの駅で降りるか把握している為延長は難しい。


 私達は@の方法でトライしようとしましたが、
 現在 広元駅のスタッフも外国人がチケットを買うことは出来ない事を知っていました。
 そこで私達は中国人に頼みチケット購入に成功しました。
 ※私達はチケット購入時に思いもしないハプニングがありました。。。(詳細はブログで)
 
私達の経験から思う事として
 チケットは中国人として買うか、中国人に頼んで買ってもらうのが現在最善の方法だと思います。
 又、この電車は高山鉄道の為健康チェックの中国語用紙を渡されるので
 その場では何も言わずに受け取りましょう。
 ※片言だと外国人だとばれる可能性が高いです。
 
 

2008年11月9日 私達は広元駅から硬臥(二等寝台)でラサ行きに乗り、無事に到着しました。

 ・広元駅での乗車時 及び車内でも入境許可証のチェックは無かった。

 ・ラサ駅では公安が沢山いてなるべく人込みに混ざり中国人に扮してすり抜けました。
   (バックパックを中国ビニールバックに包み服装も中国人ぽくしました)

 ・ラサ駅前では公安に声を掛けられる前にすぐにタクシーを探しホテルに向かいました。
  (外国人はツアーでしか入れない為ツアーガイドがボードを掲げ迎えに来ている。片言の中国語でタクシー
   運転手とやり取りをすると、ツアーを組んでない外国人だとばれてしまう。)

 ・ラサでは入境許可証なしでも泊まれるホテルがある。
  (私達は拉薩平措康桑国際青年旅舎に泊まった。確認したところ、東措国際青年旅館もOKだった。)

 ・ラサ市内は入境許可証なしで観光しても問題ない。公安は沢山いるもののチェックはされない。

 ・入境許可書なしでラサに来ても、ラサの旅行会社で外国人旅行証とツアーの手配をしてネパールに抜けれる。
  (現在チベットの中でラサ以外の土地に行く為には入境許可証の他に、外国人旅行証も必要)

 ・ラサ以外の土地(ナンカルツェやティンリー、サキャなど)に行かない場合はラサからネパールの国境までの
  ダイレクトバスがあり、今は旅行者が少ないから公安のチェックがない為 許可証なしで行ける。
  (ダイレクトバスに関しては、旅行会社で聞いた話であって、実際に行けた人からの情報ではない。)



〜ラサからネパール国境までのツアー料金〜
 (ラサのスノーランドホテルの2Fにある旅行会社で確認)

ラサ→ナンカルツェ→ギャンツェ→シガツェ(1泊)→サキャ→ティンリー(1泊)→ニャラム→ザンムー(1泊)→ネパール国境
3泊4日のツアー

 料金  4000元 (私達は2人なので1人2000元。もちろん4人だと1人1000元)

   ※ツアー料金に含まれるもの 
    外国人旅行証、ガイド代、交通費

    含まれていないもの
    ホテル代、食事代、寺などの入館料
     

〜ラサからネパール国境までのダイレクトバスのみの料金〜
 (外国人旅行証なしの闇で抜ける場合)

  料金  2600元(1人1300元)



〜ラサに滞在中に得た情報〜  

・私達以外に 入境許可書なしでラサに入った人達の情報(2008年11月16日現在ラサに滞在中)

 @日本人男性(大学生)

   西寧駅より青蔵鉄道に乗車。硬座(寝台ではなく座って乗る座席)のチケットを購入。
   チケットは西寧駅で中国人に頼んで買ってもらった。西寧駅で乗車時はノーチェック。
   彼は入境許可証なしでラサに入り、その後ラサでツアーを組んでネパールに抜けました。(11/17ラサ出発)


 
A日本人男性(50代)

   ゴルムド駅より青蔵鉄道に乗車。
   チケットはゴルムド駅で中国人に頼んで買ってもらった。ゴルムド駅で乗車時はノーチェック。


 
B日本人男性(20代)

   成都駅よりゴルムドまでの 硬臥(2等寝台)のチケットを自分で購入して乗車。
   ゴルムド駅近くになり ラサまでの延長を試みたが、日本人とばれていた為 ゴルムド駅で乗務員に降ろされる。
   その後ゴルムド駅で中国人に代わりにチケットを買ってもらい、ノーチェックのゴルムド駅で乗車し ラサ到着。
   彼は1度失敗した為、ゴルムド駅で 床屋に行き中国人らしい髪型と服装で再度チャレンジして成功した。
   入境許可証なしで ヤクホテルに滞在。


 
C韓国人夫婦

   西寧駅より青蔵鉄道に乗車。
   チケットは西寧駅で中国人に頼んで買ってもらった。西寧駅で乗車時はノーチェック。
   入境許可証なしでヤクホテルに滞在。
   
   
 
D韓国人女性(失敗例)

   成都駅でラサ行きのチケットを中国人に頼んで買ってもらい、成都駅から乗車しようとした。
   しかし外国人だとばれてしまい、乗車できなかった。
   その上キャンセル料として20%支払った。
   
    ※成都駅ではたとえチケットを購入出来たとしても、乗車時にパスポートや入境許可証のチェックが
      厳しく行われている為、今現在(2008/11/16)成都駅からの乗車は不可能に近い状況。

 

私達は7日間ラサに滞在して、ネパールまでのツアーやローカルバスの情報を得る為たくさんの旅行会社や
バックパッカーの集まる宿を何度も訪れました。
今現在 旅行者はとても少なく、一緒にツアーに参加する旅行者(入境許可証なしの旅行者)を探すのは
難しいみたいです。

私達もラサに入ってから、5日間は入境許可書なしのネパールに抜けたい旅行者に1度も会いませんでした。
人が集まらずに、ラサから1人でツアーを組むことになり、高い値段のツアーでネパールに行った旅行者もいました。

私達は運良く、韓国人夫婦と4人でシェアしてネパールに抜けるツアーに参加することが決まりました。
3泊4日 のツアーで 一人1000元
出発は 2008/11/18


〜ラサからネパール国境までの状況〜(2008/11/18〜2008/11/20)

公安のチェック


ラサを出発してネパール国境までの3泊4日のツアー中に公安のチェックは6回ありました。

・私達自身が車を降りて パスポートを提示して 一人一人チェックされるところが1回 (シガツェ〜ティンリー間)

・ガイドが全員ののパスポートを持って行き チェックを受けるところが2回

・道端にパトカーが停車していて、車を止められチェックを受けるのが1回 (ヤムドク湖付近)

・ドライバーだけが出向き 通行許可書をもらって通過するところが2回

・その他にシガツェではガイドが公安に出向き 私達4人のパスポートと入境許可証を持っていき、
 ラサ・シガツェ以外の町に行く為の外国人旅行証の申請をした。
                                                   
                                          
町の中の公安の状況
ラサ市内と違い公安の数は少なかったです。
シガツェ、ギャンツェなどの大きい町では寺院などの近くには 必ず公安がいたものの
オールドティンリーやニャラムでは、あまり公安を見かけなかった。                                                     

                                                    
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